17インチ、Sタイヤを入れるとなると当然グリップ力が増します。同じ車高であればタイヤのグリップ力が上がるとストローク量が増えてしまうため、フェンダーにあたる恐れも出てきます。横方向はロール、縦方向はピッチングです。アクセルオンやブレーキングでグリップ力を活かすことを考えても荷重変動を抑えたいです。以上を解決するためにスプリングレートを上げます。
一方、ロール量・ストローク量が減るためターンインがしにくくなったり、路面追従性が悪くなります。それを緩和するために、スタビライザーは弱く(細く)します。
ブレーキパッドは高まったコーナリング速度に対応するために、競技用のものへアップグレードします。
実はスプリングがきちんと合っていません。オーリンズは径が太く、オイルの容量が大きいのが売りなのですがそれによりID60のバネを入れるとショックに擦れてしまうのです。ではID65のバネを入れるとどうなるかというと、Aアームにぶつかりそうになってしまうのです(現在の状況)。オーリンズ純正スプリングはこの問題をクリアするために、樽型スプリング(上と下はID60だが、中央部分はID62位に径を広げている)ものを使っています。
また写真からもわかるように、車高がノーマル車高+10mm位になっています(地表からフェンダーまで約670mm、従来比で30〜40mmアップ)。現在は自由長が長い上にスプリングの反発が強いようです。自由長の短いスプリングにヘルパースプリングを入れて解決するしかない模様です。ヘルパースプリングを組み合わせると音が出るのが欠点ですが。
セッティングも含めて、まだまだ発展途上です。