S2000 Driving Upgrade part3 Suspension kit change 2003/04/20 |
Before
S2000のノーマルサスペンションの印象。これは15,000kmを越えているためなのかどうかはわからないけど、長年のモータースポーツ経験から感じたこと
まあ、ひとことでいうと、所詮はノーマルショック。ピストンスピードが遅いところでは動かず、早いところでは減衰力が足りない。
ToDo
サスペンションを交換するのであれば、絶対にOHLINS(オーリンズ)と決めていた。それは 1994年からの9年間、ずっとOHLINSショックを使っていて乗り心地と運動能力は両立できることを確信していたからである。
OHLINS and me
GA2 CITY CZ-i/CR-i (2台乗り継ぎ)
最初にOHLINSとであったのが、ジムカーナ仕様のシティに乗っていたとき。まだ初心者でサスペンションがなにか全然わからなかった時代。運転も荒いし、ラインもわからない。そんな中ではセッティングなんてまったくもって不明。このとき使っていたのが、KYBジムカーナスペシャル。最初の年は5段調整式だったが、調整してもわからないのだから次の年には固定式に。とにかく運転操作とラインどりに集中した1年。成績はなかず飛ばず。
そんなころ、たまたまOHLINSの中古が出てきた。価格は5万円。もともとダートラ用だったのを仕様変更&OHで9万円で手に入れた(気がする)。
恐ろしいことにOHLINSにしてから、タイムがぐんぐんあがり、成績が残るようになった。しかしまだセッティングができるほどでもなく、いつでも20段(開放)で走行。 KYB固定式と同じ使い方。
聞きかじりで縮み側を柔らかくしたいとかいって、OH&仕様変更をしてみたら、今度はバランスが悪くなったらしく、成績が伸び悩むことに。セッティングは難しいことを体験。
EK9 CIVIC type R (2台乗り継ぎ)
憧れのB16エンジンのEK9に乗り換えた。サスペンションはもちろんOHLINS。これはEK9デビューの時に始めたため、セッティングは1からはじめることに。Garage Group4の社長と一緒にバネレートはどうだ、車高はどうだ、減衰力はどうだとあれやこれやとやってみる。
その結果、行き着いたのが「バネレートを感じさせない乗り心地がよい、サーキットもジムカーナもいけるショック」。フロント24kgのハードなバネレートとは思えないほど、低速域でよく動くショックと高速域で粘る。一度仕様変更でノーマルショックに戻したが、突き上げのひどいのにびっくりした覚えがある。
ゆえにOHLINSといえば、乗り心地がよく、走行性能を上げられる、魔法の(ような)ショックなのである。
S2000と EK9 CIVIC typeR
OHLINS
OHLINSショックを語ると長くなるので、詳しくは上記のURLを参照されたい。OHLINS本社とラボ・カロッツェリアの関係だが、実は市販車の4輪用のオーリンズショックは made in japanらしい。実際、上の二つのサイトのラインナップを見るとずいぶんと違う。
カロッツェリアジャパン のラインナップ(車種別適合・価格表をクリック)
これだけの4輪用を取り揃えている日本はある意味恵まれている。
FLAGシリーズ
その中で傑出した存在であるのが、FLAGシリーズである。FLAGシリーズは FLAG-R(GT-R専用), FLAG-S(S2000専用), FLAG-L(ランサーエボリューション専用)の3種類のみ。
これらはどうやらラボ・カロッツェリア製ではなく、本社SWEDEN製のようである。
(左:OHLINS FLAG-S)
Precision Makes the Difference
If You are looking for the ultimate in performance, this is the right site. Surf around and find out what the ultimate in suspension is all about.
正確さが違いを生む
もし究極のパフォーマンスを探しているのであれば、ここは最適なサイトだ。このサイトで、究極のサスペンションのすべてについてを発見してほしい。(意訳)
上記はOHLINSサイトのトップの言葉である。自信にみなぎった力強い言葉。実績に裏打ちされた、揺らぎのない自信。その自信を持った、本社SWEDEN製の本物のOHLINSショックとは一体どういうものか?たった3種類しかラインナップされてない中にS2000が入っている。ショックを換えるのであれば、迷いはない。FLAG-Sの指名買いだ。
Specifications (PDFファイル、OHLINS.COMよりダウンロード)
After
今回の取り付けはプロショップ(Garage Group4)にお願いした。同時にアライメント調整も行った。Group4は足回りにこだわるプロショップで、安心してお任せできる(というか、10年間お世話になりっぱなし)。
これがOHLINSショックの箱 |
純正リアショック。当然ですが、汚れてます。 |
梱包(フロントショック用)のシール。右下に Made In Swedenと書いてある。 |
こちらはリアショック用のシール |
駐車場にて。見た感じは普通。 |
フロントショック(左)の上部。これだけ見てもわからないけど、この穴に調整用ダイアルを入れて、減衰力を調整する。調整は伸び側(rebound)20段調整。縮み側(compression)は基本的には変化しないはずだが、伸び側につられて若干は変化する。 標準はF/Rともに最強から16段戻し。 |
フロントタイヤのクリアランス。 地面からフロントフェーンダーアーチまで、630mm。 |
リアショック。少しだけ金色のショックが見える。 地面からリアのフェンダーアーチまで、640mm。 |
最低地上高が95mmほどになったため、駐車場の輪止めギリギリ。場所が悪いとマフラーを輪止めにぶつけてしまう。 (04/30/2003追記) 2名乗車時で右側マフラーを擦りました。 |
Impression (2003/04/23)
さて乗り心地は、、、劇的としかいいようがない。すばらしい乗り心地、すばらしいトラクション。街乗りではベスト。アスファルトの継ぎ目も軽くいなし、リアサスがすこすこ軽快に動く。バネレートもF 5kg, R 6kgと柔らかいので、ブレーキ時はノーマルと同じようにフロント荷重かかる。
路面のペイントが連続するようなところでは、少しフロントの減衰力が足りないような挙動をするので、これから詰めていく予定。なにせ、減衰力調整用のダイアルが手違いで手元にないので、調整ができない(^^;
以上、first impressionでした。
Impression in the Circuit (2003/04/29) >>
ヒーローしのいサーキットでの印象
Impression (2003/05/02)
本日は箱根にドライブ&久しぶりの美術館鑑賞。ルートは東名高速道路、下道、荻窪(小田原の側)から林道経由で宮ノ下へ。今日は「フロントが弱いから12番」としていたのが裏目に出て、高速の継ぎ目や、林道の荒れた路面で減衰力が勝ちすぎてしまい、乗り心地およびトラクションが悪かった・・・しかも調整ダイアルを家におきっぱなしで調整することも出来ず、一日中「フロントの減衰力がぁ強すぎる」と後悔しながらの走行に。04/29のしのいサーキット走行の時はフロント2番、リア3番でも硬さは感じなかったのは、やはりサーキットの路面だったからだとよく理解できた。
フロント12番での印象は、リアはデフォルトの16番にも関わらず、リアまでもが硬くなった印象。いずれにしても街乗りではフロントは16番に戻すことに。バランスとして、リアが強いので、リアは今度は落として次回は18番を試してみようと思った。
(つづく・・・)
フロントサスペンション調整方法(2003/05/04) >>
Impression in the circuit (2003/06/02)
2度目の南千葉サーキット。今回はOHLINSを装着したのが大きな違いなので、ノーマルショックと比較することが可能。タイム的にはほとんど変わらず。気温があがり、路面温度が上がってタイヤが熱ダレしやすくなったのにもかかわらずでのこのタイムはまあまあだろう。また、挙動が安定したことによりラップタイムも安定してきて、32秒後半を出しやすくなってきていた。
課題は、まだFRのドライビングに慣れてないこともあるし、セッティングもよくわかってないので試行錯誤状態。今回わかったのは、FRはFFのようにフロントで引っ張っていってくれないということだ(当たり前だが)。なので、コーナーにおいてFFで理想のラインとハンドルの舵角ではアクセルオンするタイミングが遅れてしまい、タイムが悪化するようだ。南千葉のようなヘアピンでは少しリアで回しこむ、つまり弱オーバーで回るくらいのセッティングがタイムにつながることが今回の発見だった。
ちなみに、ノーマルショックでは簡単にリアがでていたので、そういったことを意識しなかったが、オーリンズではリアが安定してグリップするようになったために気づいた。なので、番手的にはフロント8、リア16〜14くらいで試した。ただ、タイヤのブレイクが先なので、どうも番手を追い込むまでには至らなかった。次回はやはりタイヤのグレードアップかな。その後、LSD,ブレーキパッドか?
Impression (2003/11/22)
このところ、どうも乗り心地が堅いように感じてきていた。突き上げがきつく、番手をフロント18番、リア20番と解放側、一番弱くしても余り症状は改善されない。
2003/11/17にスポーツランド山梨にフリー走行にいった後、家の周りを走ってみたらOHLINSを装着したときと同じ感触、よくリアサスペンションが動いてショックを吸収するようになっていた。つまり、乗り心地がよくなっていたのだ。そう考えるとサーキット走行で負荷をかけて走行したことで、渋くなったサスペンション各部がよく動くようになったようだ。場所はピストンロッドなのか、スタビライザーのリンク、サスペンションブッシュなのかわからないけれども、たまには大きくサスペンションを使わないといけないことがわかった。もしくは、摺動部をグリスアップするなどのメンテナンスが必要かも知れない。
ところで以前のモディファイ以来、機械式LSDを装着して走行したのだが、これが噂のFRのドリフトかと思った。やはりよく横に向きつつ、前に進む感覚は新鮮だ。しかし気持ちとしては横に向かなくていいから、もっと前に進んでくれーというのが実感。これは一重にタイヤのグリップ力不足なのだが、単純にタイヤがダメだからといって諦めてはいけない。少ないグリップ力を掻き集めて、トラクションにかえなければ。
そう考えて横Gをなるべく逃がす、つまり回転半径は大きく、そして早めにハンドルを戻してオーバーなカウンターステアを当てないようにして走るようにした。トラクションをかせぐためにコーナーリング中もアクセルはパーシャル、1速を多用してタイヤをなるべく縦に使うようにしてみた。ベストラップは43.70秒。シビックの時は41.70秒だったので、丁度2秒落ち。
次回はタイヤをSタイヤを投入、ブレーキもグレードアップしたいと思う。Sタイヤを入れるとコイルスプリングとスタビライザーを見直さないといけないと思うんだけど、、、やることがまだまだ一杯あるなあ。